小沼さんが電話に出たこともこれでうなづける。
小沼さんとオーナーはそこまで親しい間柄だったからだ。
「松野さんは当然それを知っていたんですよね? どうして隠すようなことをしていたんですか?」
聞くと松野さんは頭をかいて「僕はただの雇われ人です。関係を隠しておけと言われたら、それに従うしかないですから」と、答えた。
「つまり、小沼さんの正体を明かすなって言われていたってことですか?」
弥生の質問に松野さんは頷く。
そんなことを事前に言っているなんて、余計に怪しい。
これまで松野さんは小沼さんをうかがうようなそぶりを何度も見せていたのは、こういう経緯があったからのようだ。
「もし本当に小沼さんが事件にかかわっていたとしたら、なにか思い当たるところはないですか?」
更に質問を続けると松野さんはまたそわそわと落ち着きをなくし始めた。
「詳しくはわからないんです。でも、小沼さんはその……悪い連中との付き合いが多いみたいで。このペンションにも時々そう言った人たちを連れてきて泊まったりしてたんです。ここは雪山だから、ひと目が少ないからとか、そういう理由で」
小沼さんとオーナーはそこまで親しい間柄だったからだ。
「松野さんは当然それを知っていたんですよね? どうして隠すようなことをしていたんですか?」
聞くと松野さんは頭をかいて「僕はただの雇われ人です。関係を隠しておけと言われたら、それに従うしかないですから」と、答えた。
「つまり、小沼さんの正体を明かすなって言われていたってことですか?」
弥生の質問に松野さんは頷く。
そんなことを事前に言っているなんて、余計に怪しい。
これまで松野さんは小沼さんをうかがうようなそぶりを何度も見せていたのは、こういう経緯があったからのようだ。
「もし本当に小沼さんが事件にかかわっていたとしたら、なにか思い当たるところはないですか?」
更に質問を続けると松野さんはまたそわそわと落ち着きをなくし始めた。
「詳しくはわからないんです。でも、小沼さんはその……悪い連中との付き合いが多いみたいで。このペンションにも時々そう言った人たちを連れてきて泊まったりしてたんです。ここは雪山だから、ひと目が少ないからとか、そういう理由で」