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料理室へ向かうとほとんど昼食の準備が終わっていて、あたしはスマホで時間を確認した。
もう11時半だ。
そろそろ松野さんがアナウンスで食事の準備ができたことを知らせるのだろう。
食器を運ぶ準備をしていた松野さんに声をかける。
「え、小沼さんですか……?」
小沼さんがどう人なのか尋ねた瞬間、松野さんはあたしたちから視線を外した。
薄暗い室内で、そわそわと落ち着かなくなる。
「小沼さんって、普通のお客さんなんですか?」
弥生の質問に困ったように唸り声をあげた。
明らかに何か知っているのに隠そうとしている雰囲気だ。
「お願いします。久遠さんの死に関係があることかもしれないんです」
思い切ってそう伝えてみると、松野さんはハッと息をのんで目を見開いた。
「それは、どういう意味ですか?」
その質問にあたしと弥生は目を見かわせた。
ここまで来たら、松野さんにはすべてを話すしかなさそうだ。
でも、もしも松野さんが犯人だったら?
もしくは犯人の共犯者だったら?
そう考えるのと背筋が冷たくなっていくのを感じる。
料理室へ向かうとほとんど昼食の準備が終わっていて、あたしはスマホで時間を確認した。
もう11時半だ。
そろそろ松野さんがアナウンスで食事の準備ができたことを知らせるのだろう。
食器を運ぶ準備をしていた松野さんに声をかける。
「え、小沼さんですか……?」
小沼さんがどう人なのか尋ねた瞬間、松野さんはあたしたちから視線を外した。
薄暗い室内で、そわそわと落ち着かなくなる。
「小沼さんって、普通のお客さんなんですか?」
弥生の質問に困ったように唸り声をあげた。
明らかに何か知っているのに隠そうとしている雰囲気だ。
「お願いします。久遠さんの死に関係があることかもしれないんです」
思い切ってそう伝えてみると、松野さんはハッと息をのんで目を見開いた。
「それは、どういう意味ですか?」
その質問にあたしと弥生は目を見かわせた。
ここまで来たら、松野さんにはすべてを話すしかなさそうだ。
でも、もしも松野さんが犯人だったら?
もしくは犯人の共犯者だったら?
そう考えるのと背筋が冷たくなっていくのを感じる。