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「窓に鍵がかかってたってことは、外には出られないね」
雪の間に戻ってきて弥生が呟く。
窓の外を見るとさっきまで降っていた雪はようやく止んで、薄明かりが差し込んできていた。
このまま雪が溶けてくれればいいけれど、今日の夜がまた心配だった。
「鍵、簡単なものだよね」
あたしは窓際に立ち、鍵を確認する。
一般的な家で使われているクレセント錠だ。
「どうしたの?」
「これなら外からでも鍵をかけることができるんだよ」
あたしはそう答え、荷物の中から裁縫セットを取り出した。
スキーウェアなんかが破れた時、応急処置できるように持ってきておいたのだ。
そこから糸を取り出して、1メートルほどの長さに切る。
糸をクレセント錠にひっかけて引っ張ると、鍵は簡単に締まる。
これは窓を閉めた外側からでもできる行為だ。
細い糸は鍵をかけた後に外から引っ張って回収することもできる。
「窓に鍵がかかってたってことは、外には出られないね」
雪の間に戻ってきて弥生が呟く。
窓の外を見るとさっきまで降っていた雪はようやく止んで、薄明かりが差し込んできていた。
このまま雪が溶けてくれればいいけれど、今日の夜がまた心配だった。
「鍵、簡単なものだよね」
あたしは窓際に立ち、鍵を確認する。
一般的な家で使われているクレセント錠だ。
「どうしたの?」
「これなら外からでも鍵をかけることができるんだよ」
あたしはそう答え、荷物の中から裁縫セットを取り出した。
スキーウェアなんかが破れた時、応急処置できるように持ってきておいたのだ。
そこから糸を取り出して、1メートルほどの長さに切る。
糸をクレセント錠にひっかけて引っ張ると、鍵は簡単に締まる。
これは窓を閉めた外側からでもできる行為だ。
細い糸は鍵をかけた後に外から引っ張って回収することもできる。