☆☆☆
氷の間の真上の部屋はトナカイの間。
つまり、弘子の部屋だった。
あたしと弥生はトナカイの間の前で立ち止まり、困りはててしまった。
できれば中に入って確認させてもらいたいが、そうなるとあたしたちは弘子を疑っていることになる。
「絶対に無理だよ、弘子には」
「なんでそう言い切れるの?」
「だって……」
年齢も近いし、ここにきてすぐ仲良くなれたし。
なんて、意味のないことばかりが頭に浮かんでくる。
「雨どいを上がって逃げたとすれば、他の誰よりも弘子が一番適任だよね」
そう言われてグッと返事に困ってしまった。
確かに、あの雨どいを使ったのだとすれば小柄な女性が一番犯人っぽい。
それはつまりあたしと弥生も怪しいということだけど。
どうしようかと考えていたとき、ふと思いついたことがあった。
「そうだ! やっぱり弘子には無理だよ!」
「どうしたの急に?」
弥生は驚いて目を丸くしている。
氷の間の真上の部屋はトナカイの間。
つまり、弘子の部屋だった。
あたしと弥生はトナカイの間の前で立ち止まり、困りはててしまった。
できれば中に入って確認させてもらいたいが、そうなるとあたしたちは弘子を疑っていることになる。
「絶対に無理だよ、弘子には」
「なんでそう言い切れるの?」
「だって……」
年齢も近いし、ここにきてすぐ仲良くなれたし。
なんて、意味のないことばかりが頭に浮かんでくる。
「雨どいを上がって逃げたとすれば、他の誰よりも弘子が一番適任だよね」
そう言われてグッと返事に困ってしまった。
確かに、あの雨どいを使ったのだとすれば小柄な女性が一番犯人っぽい。
それはつまりあたしと弥生も怪しいということだけど。
どうしようかと考えていたとき、ふと思いついたことがあった。
「そうだ! やっぱり弘子には無理だよ!」
「どうしたの急に?」
弥生は驚いて目を丸くしている。