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翌朝、昨日と同じようなスピーカーの音で目が覚めた。


「みなさん、朝食ができました。食堂へ起こしください」


松野さんのアナウンスで目を覚まし、枕もとの時計を確認するとすでに7時半が過ぎていた。


昨日は10時には眠ったから、ずいぶん長く爆睡していたことになる。


隣で寝ていた弥生がベッドの上で大きく伸びをして「よく寝たぁ!」と声を上げる。


食堂へ行く前に着替えをし、洗面所で顔を洗った。


冷たい水に思わず手を引っ込める。


窓の外を確認せずに部屋を出たけれど、もしかしたらまだ雪はやんでいないのかもしれない。


本当はメガネからコンタクトに替えたかったけれど、レンズを部屋に置きっぱなしにしてきてしまった。


メガネは曇るから苦手なのだ。


仕方なくそのまま弥生と2人で食堂に入ると、弘子と小沼さんはすでに着席していた。


それぞれのテーブルにはおみそ汁と白いご飯。


それに焼いた川魚が準備されている。


臭いだけで食欲がそそられる朝食だ。


「久遠さんがまだですね」