その言葉にあたしと弥生は目を見かわせた。


正直、早く自分たちの部屋を見てみたいと思っていたのだ。


「紗也香、あたしたちの部屋の名前覚えてる?」


「もちろん。雪の間だよ」


このペンションは冬季しか営業していないため、部屋のすべてに冬に関する名前が付けられているのだ。


「よし行ってみよう!」