6,
「本当に保育士に転職していいんですね?」
「なんで、今になってそう何度も確認するんだ? そもそも、君が俺に勧めたことだろう?」と言って、聖殿の祭壇の前でアベルはエマを睨みつけた。
「だって、あんなに嫌がってたから…」
そう言われたアベルは少しバツが悪そうに咳払いをして、答えた。
「子供たちに、また来ると約束したんだ。誇り高い竜騎士は、決して約束を破らないんだよ」
「…なんか”竜騎士の誇り“って都合よくないですか?」
「君は、俺が保育士になることに反対なのか?!」
「別に反対はしてないです!賛成してます!」とエマが不満そうに言ったその時、「アベル・ワールウインド様、祭壇へどうぞ」と、若い司祭がアベルを呼んだ。
そのしばらく後、ボーデ聖殿から一匹のドラゴンが王都に向かって飛び立った。
その背には、手に雷帝の槍を持ちドラゴンのアップリケがついたエプロンをかけた男が、晴れ晴れとした表情で乗っていた。
「本当に保育士に転職していいんですね?」
「なんで、今になってそう何度も確認するんだ? そもそも、君が俺に勧めたことだろう?」と言って、聖殿の祭壇の前でアベルはエマを睨みつけた。
「だって、あんなに嫌がってたから…」
そう言われたアベルは少しバツが悪そうに咳払いをして、答えた。
「子供たちに、また来ると約束したんだ。誇り高い竜騎士は、決して約束を破らないんだよ」
「…なんか”竜騎士の誇り“って都合よくないですか?」
「君は、俺が保育士になることに反対なのか?!」
「別に反対はしてないです!賛成してます!」とエマが不満そうに言ったその時、「アベル・ワールウインド様、祭壇へどうぞ」と、若い司祭がアベルを呼んだ。
そのしばらく後、ボーデ聖殿から一匹のドラゴンが王都に向かって飛び立った。
その背には、手に雷帝の槍を持ちドラゴンのアップリケがついたエプロンをかけた男が、晴れ晴れとした表情で乗っていた。