「よい、よい。せっかくなら一緒に入るとするかのう。
カレンとシンが居るのだろう?」
き、キョウ様……!?
「しかし……」
「幼い娘と入るのも悪くないのう。
それに、たまには誰かと一緒に入るのも楽しかろう」
楽しそうにクスッと笑うキョウ様だった。
寛容なのは、ありがたいが……それはちょっと……。
シンは、青ざめて小さくなってしまった。
私もどうしたらいいか分からず動揺してしまう。
だが断る間もなくキョウ様達が入って来てしまった。
ルキア様とセイ様は、浴衣姿だったが。
しかし問題は、キョウ様だ。
生まれたままの状態で何も付けていない。
私は、驚くがその姿は、神秘的で妖艶な美しさと色気があって目を離したくても離せないでいた。
まるで幻想的な芸術品を見たような衝撃だった。
「キョウ様。こんなところで失礼します」
小さくなっていたシンが頭を下げた。
私も慌てて頭を下げる。
するとキョウ様は、クスッと笑った。
「頭を上げるがよい。入浴中に邪魔して悪かったのう。
私も交ぜておくれ」
「も、もちろんです。どうぞ中に……」
「では、失礼するかのう……」
キョウ様は、かけ湯をすると静かに露天風呂の中に入ってきた。
その時に白い肌が見えた。
意外と引き締まっていて筋肉質だった。
しかし温かい湯に浸かり濡れた姿は、まるで神か女神が水浴びをしているかのような美しさだ。
神秘的な姿に思わず見惚れてしまった……。
その間にキルア様は、絹のように美しく長いキョウ様の髪を丁重に触れ洗っていく。
セイ様は、屠蘇器を持つと盃に注いでいた。
「カレン。学校は、どうじゃ?楽しくやっておるかのう?」
「は、はい。新しいお友達も出来ました!」