「カフェかよ?軽食しかないじゃん。
俺は、ガッツリ食いたいのに……」
「まぁまぁ、いいではないですか。
今日は、せっかくカレンを連れてきたのですから、たまには行ってみませんか?
牛丼は、ティクアウトも出来ますし」
ルイは、そう言ってフォローしてくれた。
私も目をキラキラさせてシンを見た。
シンは、やれやれとした表情をしていたが。
でも結局カフェに行くことを承諾してくれた。
カフェの中に入ると、静かでお洒落なお店だった。
若い人から中年まで男女問わずに人気のようだ。
本を読んだり、ノートパソコンを使ったりとゆったりと楽しんでいた。
お店に入るのは、初めてなので何だか新鮮だった。
レジのところまで行くと女性客や店員さんが、頬を赤らめながら見惚れていた。
しばらくすると順番が回ってくる。
「軽食は、サンドイッチにしましょう。
飲み物は、何にしましょうか?」
私は、ルイに抱っこされながら真剣に考える。
大好きなストロベリーカプチーノも魅力的だ。
この新発売のトロピカルフルーツカプチーノも気になるわね。
私は、メニュー表に指差した。
「こっち。トロヒュカル」
ちょっと上手く伝えられなかったが、ルイなら届くはずだ。
すると、理解してくれたようで、それを注文してくれた。他にサンドイッチも……。
ルイは、ハムタマゴサンド、チキンチーズサンドと
トロピカルフルーツカプチーノにした。
飲み物1つなのは、私が飲み残すと思い、半分にするためらしい。
シンは、ハムタマゴサンド、ツナサラダサンド
チキンチーズサンドの3つ。
そしてアイスコーヒーを頼んでいた。
サンドイッチを温めてもらい、飲み物を受け取る。
席は、窓際の広いスペースのところにした。
ルイの膝に座らしてもらうと帽子を取った。
するとルイは、カバンからウェットティッシュを取り私の手を拭いてくれた。
そしてストーローを挿すと私に飲ませてくれた。
吸うと甘く、いろんなフルーツの味がした。
「おいちぃ!!」
私は、大絶賛する。
新商品で人気らしいが頷ける。
中には桃、パイナップル、リンゴ、マンゴーなどが、たくさん入っていて甘い。
しかし控え目の甘さなので飲みやすかった。
それを聞いてルイは、クスクスと笑っていた。