しかし。
この寒さのせいで生理現象が…
トイレに行きたくなってきた。
このままだと都内に戻るまで我慢できそうにない。

あ…コンビニがある。
あそこに入ろう。

俺はそろそろと運転をしながらコンビニの駐車場に入った。

まだ雪が残ったまま掻かれていない。
俄に対応できないんだろう。

タイヤが新雪の上でギシギシと鳴る。
車から降りるとあまりの寒さに思わず首がすくんだ。
空気がまるで刺すような冷たさを孕んでいて、剥き出しになっている顔の表面が痛い。

入り口の前で雪を払い落とし、中に入ると暖かさで体が解れていく。
とりあえず用を足して、温かい飲み物を物色する。
今夜はここで何か食べ物も買ってしまおう。
慣れない雪道の運転で思いのほか疲れてしまった。
身体中に凝りも感じる。

会計中に外を見ると雪はさっきより強く降り始めていた。

本格的に積もるかもしれない。
車に戻って温かいコーヒーをすすり、気持ちをリセットしてから再び発進した。

ほんの僅かしか経っていないのにさっきよりも道路の雪は増えている。
さすがにこの天候だから歩行者なんていない。
車道よりも歩道のほうが雪も多いからそれも頷けるが。