うわ…
ち、ちょっと…ヤバい…。
これは相当…ヤバい。
今の状態を回避するだけの理性が。
俺に残ってない…。

「雪穂さん!ほんと、マズいですって!俺今夜酔っ払ってるから…何するかわかんない…マジで…」

「大丈夫です…」

いやいや、そうじゃなくて…
俺が大丈夫じゃないんですよ…。

「雪穂さん。恥ずかしいけど…、今更だけど…確認させてください」

「はい…」

「それはその…。俺と、恋人同士になってくれるってことでいいんでしょうか?」

「…はい…」

うわぁ…どうしよ…。
嬉し過ぎてなんだか泣きそう…。

「でもですね…、その…俺のところに来てそれで。そのままじゃあおやすみ…ってことでは…ないっていうか…。できないっていうか…」

おいおい。何言ってんだ、俺。

「わかってます…」

わかってるって…そうかもしれないけど…

「でも雪穂さん…ほんとに俺を信じ切ってるんですか?百パーそうだって、言えます?」

「言えます…」

「絶対に後悔しないって言えますか?もし後悔しちゃいそうなら…今から断ってくれないと俺…きっとショックで立ち直れない…ンッ…!」

ゴチャゴチャ言っていた俺を止めたのは。
雪穂の温かい唇だった…。