「悪かった…。確かにお前の言うとおりだ。よほどのことがあったんだな?」
「はい…。詳しいことはのちほどお話します。何時ごろなら体空きますか?」
「そうだな…、ここの作業は大体十八時ごろには終わる。ただ…汗と泥で汚れてるんで軽くシャワーだけでもしたいんだ」
「わかりました。今俺が宿泊している施設、ここから車で十五分くらいだったんです。そこにレストランも併設されてるんで。よかったらそこで晩飯でも食いながら」
「よほどのことがあったのに晩飯食いながらって、そんな悠長でいいのか?」
折原は少しだけバツが悪そうな表情になる。
「それは…そうなんですけど…。久しぶりだし…一人で食事するのも味気ないから…」
「わかった…ちょっと言い過ぎた。悪かった」
宿泊施設の場所と名前を聞き、到着したら携帯を鳴らすと約束すると折原は再びタクシーに乗り込み去って行った。
公用車を借りていく必要があるな…。
どのみち夕飯を外で食べることは親方にも雪穂にも言わなければならない。
俺は畑に戻り、中田さんに許しをもらって母屋に向かった。
母屋には親方の姿はなく、台所から食器同士の当たる音が聞こえているところを考えると雪穂が昼食の後片付けをしているのだと推察できた。
台所のドアを開けると予想どおり雪穂が洗いものをしていた。
俺の姿に気付いて慌てて水道の栓を止め、両手をタオルで拭いながら俺に近づいてきた。
「はい…。詳しいことはのちほどお話します。何時ごろなら体空きますか?」
「そうだな…、ここの作業は大体十八時ごろには終わる。ただ…汗と泥で汚れてるんで軽くシャワーだけでもしたいんだ」
「わかりました。今俺が宿泊している施設、ここから車で十五分くらいだったんです。そこにレストランも併設されてるんで。よかったらそこで晩飯でも食いながら」
「よほどのことがあったのに晩飯食いながらって、そんな悠長でいいのか?」
折原は少しだけバツが悪そうな表情になる。
「それは…そうなんですけど…。久しぶりだし…一人で食事するのも味気ないから…」
「わかった…ちょっと言い過ぎた。悪かった」
宿泊施設の場所と名前を聞き、到着したら携帯を鳴らすと約束すると折原は再びタクシーに乗り込み去って行った。
公用車を借りていく必要があるな…。
どのみち夕飯を外で食べることは親方にも雪穂にも言わなければならない。
俺は畑に戻り、中田さんに許しをもらって母屋に向かった。
母屋には親方の姿はなく、台所から食器同士の当たる音が聞こえているところを考えると雪穂が昼食の後片付けをしているのだと推察できた。
台所のドアを開けると予想どおり雪穂が洗いものをしていた。
俺の姿に気付いて慌てて水道の栓を止め、両手をタオルで拭いながら俺に近づいてきた。