そのための突破口は。
何がなり得るかわからない。
それなら…
折原の提案に乗ってみるのもひとつの手じゃないか?
そう思って俺は「いいですよ。また声を掛けてください」と折原に返した。
折原とはそれから時々一緒にメシを食いに行くようになった。
久し振りに同性の友人と呼べる存在は、俺の味気ない日常に僅かばかりの光をもたらしていた。
そして折原は以前から話の出ていた合コンについて打診してきた。
「適当な店なら行きませんよ」
「店は加賀見さんが決めていいんです」
「ほぅ…。でもそれだと会費が高くついて皆さん納得されないのでは?」
「合コンに命懸けてるヤツらなんで大丈夫です」
合コンごときに命を懸けるとは…
俺なら考えられないな。
「そこまで気合いを入れているというのは…相手側は相当なんでしょうね?」
「まぁ…そうですかね。かなりハイレベルだと思います。実際向こうの幹事の子はすっげー可愛いんですよ。なんで彼氏いねーのか不思議なんですけどね」
「女性には興味がありませんので、せいぜい頑張ってください。では二三、当たりをつけておきますね」
俺が選んだのはフランスの田舎料理を提供している店。
一度行ったことのある店で、味のわりにはリーズナブルな店だ。
あそこならそこまで値が張らないだろう。
折原も他の連中もそこでOKだと返事をくれた。
何がなり得るかわからない。
それなら…
折原の提案に乗ってみるのもひとつの手じゃないか?
そう思って俺は「いいですよ。また声を掛けてください」と折原に返した。
折原とはそれから時々一緒にメシを食いに行くようになった。
久し振りに同性の友人と呼べる存在は、俺の味気ない日常に僅かばかりの光をもたらしていた。
そして折原は以前から話の出ていた合コンについて打診してきた。
「適当な店なら行きませんよ」
「店は加賀見さんが決めていいんです」
「ほぅ…。でもそれだと会費が高くついて皆さん納得されないのでは?」
「合コンに命懸けてるヤツらなんで大丈夫です」
合コンごときに命を懸けるとは…
俺なら考えられないな。
「そこまで気合いを入れているというのは…相手側は相当なんでしょうね?」
「まぁ…そうですかね。かなりハイレベルだと思います。実際向こうの幹事の子はすっげー可愛いんですよ。なんで彼氏いねーのか不思議なんですけどね」
「女性には興味がありませんので、せいぜい頑張ってください。では二三、当たりをつけておきますね」
俺が選んだのはフランスの田舎料理を提供している店。
一度行ったことのある店で、味のわりにはリーズナブルな店だ。
あそこならそこまで値が張らないだろう。
折原も他の連中もそこでOKだと返事をくれた。