仕事が軌道に乗り。
精神的にも余裕が出てきたころ。
俺は一人の後輩と仲良くなった。
折原城太郎。
営業四課に在籍している俺の一期下の後輩。
きっかけは担当している顧客が被っていて出先で出くわしたのだが。
自分の課内の人間とも必要以上に親しくしていない俺は、隣の課で同期でもない折原のことは、名前すら知らなかった。
だが生来人懐っこい性格なのだろう、折原は臆することなく俺に話しかけてきた。
「あの…三課の加賀見さんですよね?」
商談が終わって帰社しようとしていた俺を突然呼び止める声。
振り向くと面識がない男が立っていた。
「失礼ですがあなたは?」
「あっ!すいません!俺、四課の折原です」
折原…知らないな…。
「申し訳ありません。自分の課以外の社員をあまり存じ上げていないもので」
「あ…そうなんですか…。あの…俺、加賀見さんの一期下の折原城太郎っていいます」
「はい…。それで…何かご用ですか?」
「あっ…あの…いつも三課の同期が加賀見さんの自慢してて…それでつい、声掛けちゃって…すいません…」
三課の一期下といえば確か…
精神的にも余裕が出てきたころ。
俺は一人の後輩と仲良くなった。
折原城太郎。
営業四課に在籍している俺の一期下の後輩。
きっかけは担当している顧客が被っていて出先で出くわしたのだが。
自分の課内の人間とも必要以上に親しくしていない俺は、隣の課で同期でもない折原のことは、名前すら知らなかった。
だが生来人懐っこい性格なのだろう、折原は臆することなく俺に話しかけてきた。
「あの…三課の加賀見さんですよね?」
商談が終わって帰社しようとしていた俺を突然呼び止める声。
振り向くと面識がない男が立っていた。
「失礼ですがあなたは?」
「あっ!すいません!俺、四課の折原です」
折原…知らないな…。
「申し訳ありません。自分の課以外の社員をあまり存じ上げていないもので」
「あ…そうなんですか…。あの…俺、加賀見さんの一期下の折原城太郎っていいます」
「はい…。それで…何かご用ですか?」
「あっ…あの…いつも三課の同期が加賀見さんの自慢してて…それでつい、声掛けちゃって…すいません…」
三課の一期下といえば確か…