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 そして、次の日。空は、太陽が似合うジューンブライドを祝福するように青く澄み渡っていた。

「うわあ、素敵な会場ですね……! あっちにバラのアーチもありますよ!」
「見事なイングリッシュガーデンね」
「芝生の手入れも見事だな」
「……動物の形の植木、かわいい」

 響さんの車に乗って結婚式会場に着いたまごころ通りの面々は、教会が備え付けてあるウエディングガーデンを目にして、思い思いの感想を口にした。

「本当に、晴れてよかったですね」

 整えられたグリーンの芝生に配置された、白いテーブルクロスのかかったテーブル。入り口にはピンクのつるバラのアーチがあって、動物の形にカットされたトピアリーもあちこちに植わっている。『不思議の国のアリス』の世界観を彷彿させるような、スイーツメインのウエディングがよく似合う会場だ。

 白壁に金色の十字架が掲げられた教会も、森の中にあるような、小さめでかわいらしいたたずまい。

 実は乙女趣味の四葉さんが好きそうなかわいらしさだけど、新緑のみずみずしさも感じられて、新郎新婦のさわやかさに合いそう。この新緑のカーペットに立つ、ウエディングドレス姿の四葉さんが今から楽しみだ。

「おむすび、今日はいつもよりいい女感出てるじゃない。ドレスも似合ってるし、髪型とメイクもいい感じだし。美容院でやってもらったの?」

 チャコールグレイのベスト付きスーツをモデルのように着こなして、蝶ネクタイをつけている響さんが、私の格好を上から下まで眺める。前髪をオールバックにして、ウエーブのかかった髪を後ろでまとめているのが新鮮だ。