うん?それよりも業務命令って……何故?
私、もうあなたの部下じゃないんですけど!?
 すでに辞めたはずの人間に業務命令って……聞いたことがないわよ!

 しかし、だからと言って反論することも出来ず私は、行くことになってしまった。
 あぁ、トホホ……。

 そして翌日。ため息を吐きながら仕事をしていた。
事務でパソコンを眺めていた。
 すると店員の桜葉君が心配そうに……。
「何だかお疲れですね?菜々子さん。大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。

「えぇ……ちょっと色々あり過ぎて
頭の中が混乱しちゃって……」

「そうなんですか。無理をしないで下さいね?
そうだ。リラックス出来るハーブティーを淹れてきますね」

「ありがとう」

 あぁ、いいわ。イケメンの笑顔は、見ているだけで癒される。
 うっとりと見惚れているとスマホが突然鳴り出した。
あら?誰かしら?
 見てみると前に居た時の同僚であり友人の真美子からだった。こんな時間にどうしたのかしら?
 私は、電話に出てみることにした。

「もしもし?」

『菜々子~久しぶり。元気してる?
最近電話やLINE出来なくてごめんね。忙しくてさ』

「別にいいよ。忙しいなら仕方がないし」

『それでさ、やっと仕事が落ち着いて久しぶりに女子会でもしない?美希もしたいと言っているのだけどさ』

 久しぶりに女子会のお知らせがきた。本当!?
丁度良かった……2人に課長の事を愚痴りたい。
 真美子と美希は、同じ会社で部署だったので、不知火課長の事をよく知っている間柄だ。

「丁度良かった。
私も話したい事がたくさんあったのよ!」

 2人共、驚くだろうなぁ……。
お気に入りの居酒屋で待ち合わせをすることにした。
 仕事が終わると急いでお店に向かう。
丁度2人も来たところでお店に入ると注文してビール片手で乾杯した。
 そして婚活パーティーの事を洗いざらい話した。

「嘘っ!?本当に不知火課長が!!」