気持ちは、もしかしたらもう同じなのかもしれない。 嘘という嘘ではなかったけれど、瑣末事だと全く気にならなかったのは、もうずいぶん傾いているからなのかもしれないけれど、ゆっくりな私はまださ迷う。 彼の言うタイミングというものに、私はきちんと交わえるのだろうか。 気持ちは常に揺らいで波形を作る。お互いのそれが今度いつ交わるのか不安なほどに大切なのは、もう手を伸ばしてしまってもいいということ? 真っ直ぐに見つめられ、私の心は激しく波打った。 ――END――