街に遊びに行く当日……朝早くシルヴィが俺を起こしに来た。それだけならいいだがそれに対抗したディーネも俺を起こそうとし始めたのだ。
「エルビス起きて!」
「マスター起きて下さい!」
激しくベッドを揺さぶられる。うぅ~気持ち悪い吐きそう。スキル様! 酔い無効のスキルをください!
「おきた! 起きたから、揺さぶるのやめてくれ! 吐いちゃうから!」
「今私が起こしたから起きた。私の勝ち!」
「私が起こしました! あなたは引っ込んでください!」
エッヘンと無い胸を張るシルヴィそれに対抗して豊満な胸を張るディーネなんだこの不毛な争いは……
「じゃあご飯食べよ!」
「お食事の時間です!」
そんな俺にさらなるお世話という名の攻撃をしてくる二人。ちょっとだけ待って! 吐いちゃうから。そんな俺に躊躇することもなくディーネが俺を引っ張りリビングへ行く。
「さあマスター、あーんしてください。」
「いいよ! 一人で食べれるから手伝わなくていい」
ディーネは少し傷ついた顔をして引き下がる。そんなディーネをシルヴィが煽る。
「アハハハハ、エルビスに手伝わなくていいとか言われてて面白い! ほらエルビスあーんだよ!」
足をじたばたさせながら笑うシルヴィに俺が先ほどの仕返しをする。
「シルヴィも手伝わなくていいからな」
シルヴィが俺の口元まで運んでいた腕をピクリと止めた。
「なんでよ~エルビス~」
そう言って俺に抱き着いてくるシルヴィとそんな光景を見て歯ぎしりするディーネ
「ハハハお前は朝からハーレム決め込んでるな。まぁ俺も今日は用事があるんだ。楽しみだぜ」
カインさんも朝から元気ハツラツだ。普段はしないおしゃれをしている。珍しい魔物が降ってきそうだ。そんなことはないけど……
なんか朝から疲れた。この後シルヴィと遊びに行くのに……
今日は村の正門から馬車でリーナスの街へ向かう。何気に初めて馬車で向かうことになる。
対面式の馬車でなぜかシルヴィは俺の隣に座りぺたぺたとくっつく。
「最近エルビス少したくましくなったね」
シルヴィは俺の肩をパシパシと叩きながらそんなことを言う。
そんな訳ないだろまだ7歳だぞ? 成長期も先だ。そう考えるとシルヴィがこうして親しくしてくれるのもあと数年かなぁ……どうせ数年後にはツンデレヒロインのようになるのだろう。
30分ほどして馬車がゆっくりと止まる。
「着きました」
御者がラーナンに着いた報告をしてくれたのでさっさと降りた。
「ねぇエルビス手を貸してよ」
俺は手をシルヴィに伸ばして見たが手が届かずに虚しいことになった。結局普通に降りたシルヴィと街を回ることにした。
「あ、あの串カツやおいしいんだ! シルヴィ! 一緒に食べよう!」
以前街に来た時食べた串カツ屋だ。シルヴィに食べさせてあげたいと思っていたのでやっと食べさせてあげられる。
「すみません2本ください」
注文すると串カツ屋さんが串カツを焼き始める。漂う香りが食欲を誘う。
「あいよ! 串カツ2本おまたせ!」
串カツを二本と交換でお金を渡す。そのまま串カツを一本シルヴィに渡すとシルヴィはおいしそうに頬張った。
オレも食べよう。いただきます。サクッとした触感の後に肉汁がじゅわっとでる。おいしい
シルヴィがもう一個欲しそうな目でこちらを見ていたので追加注文して街をさらに巡回する。
「はふはふ、これおいひーねエルビス」
「ああ、おいしかったな。そうだ!お守りの代わりを買ってあげるって約束だったな」
俺とシルヴィは中央通りを通り俺が以前はいかなかったアクセサリー屋に来た。
すいぶんと装飾が多いい店だ。気にせず入店する。
「いらっしゃい、あら小さいお子様ね、何が欲しいの?」
優しげな声色で女性店員が案内に着いた。
だがシルヴィはそんな店員を無視して指輪を凝視している。
いや、頑張って魔物倒したからお金はあるから買うこと自体は問題ないんだけどね?
その指輪にはどんな意味を込めようとしているのだろうか?
「エルビス! これ欲しい!」
シルヴィは青の綺麗な指輪を指さす。欲しそうにチラチラとこちらを伺うシルヴィ……わかったよ。
「それください。」
「え? 高いですよ。金貨十枚ですけど?」
俺は店員に金貨十枚を渡す。その金額をポンと出すのを見て勘違いしたらしい店員は態度が唐突に変わる。
「き、貴族様でしたか、すみませんそのままつけて帰られますか?」
シルヴィは笑顔で頷き薬指に指輪をはめた。違うよね? はめる場所違くない?
そんな店員はシルヴィを見て店員はおだて始める。
「よくお似合いです! その指輪があなたの綺麗な指を際立たせていてとてもお似合いです。」
7歳の子供がダイヤの指輪をはめてお似合いってなんだよとか思いながらオレも店員のお世辞に乗る。
「いいじゃん! かわいいよシルヴィ」
顔を赤く染めるシルヴィ、まあ本人が、満足してるからいいか。一日遊び帰る道で黒錬金術屋を通りかかると以前来た時よりさらに人が増えている。
「最近強くなっている魔物に対策するにはこの黒錬金術の指輪しかない!冒険者に必須のアイテム大量入荷しました!」
そんな宣伝が聞こえ興味を持ったので寄ってみた。以前来た頃とは違いステータスがどれくらい上昇するのか示す札が商品の隣に書いてある。
最近村のみんなの怪我も増えてるし買ってあげるべきか?
「こういうのはお父さんが勝手支給するべき!」
自分の父親に怒るシルヴィを見ているとその背後に衝撃的な光景が展開されていた。
「おい! シルヴィあれカインさんとマリアさんだぞ」
「え! 本当だ……今日二人のデートだったんだぁ、通りで朝からおしゃれしてると思った」
「確かに……カインさんも朝からおしゃれしてた」
「でも見ちゃ悪いよ……帰ろ?」
シルヴィにそう言われ、俺達子供は帰ることにした。帰りの馬車では、にやにやしたシルヴィが指輪を見ている間に着いた。
「エルビス起きて!」
「マスター起きて下さい!」
激しくベッドを揺さぶられる。うぅ~気持ち悪い吐きそう。スキル様! 酔い無効のスキルをください!
「おきた! 起きたから、揺さぶるのやめてくれ! 吐いちゃうから!」
「今私が起こしたから起きた。私の勝ち!」
「私が起こしました! あなたは引っ込んでください!」
エッヘンと無い胸を張るシルヴィそれに対抗して豊満な胸を張るディーネなんだこの不毛な争いは……
「じゃあご飯食べよ!」
「お食事の時間です!」
そんな俺にさらなるお世話という名の攻撃をしてくる二人。ちょっとだけ待って! 吐いちゃうから。そんな俺に躊躇することもなくディーネが俺を引っ張りリビングへ行く。
「さあマスター、あーんしてください。」
「いいよ! 一人で食べれるから手伝わなくていい」
ディーネは少し傷ついた顔をして引き下がる。そんなディーネをシルヴィが煽る。
「アハハハハ、エルビスに手伝わなくていいとか言われてて面白い! ほらエルビスあーんだよ!」
足をじたばたさせながら笑うシルヴィに俺が先ほどの仕返しをする。
「シルヴィも手伝わなくていいからな」
シルヴィが俺の口元まで運んでいた腕をピクリと止めた。
「なんでよ~エルビス~」
そう言って俺に抱き着いてくるシルヴィとそんな光景を見て歯ぎしりするディーネ
「ハハハお前は朝からハーレム決め込んでるな。まぁ俺も今日は用事があるんだ。楽しみだぜ」
カインさんも朝から元気ハツラツだ。普段はしないおしゃれをしている。珍しい魔物が降ってきそうだ。そんなことはないけど……
なんか朝から疲れた。この後シルヴィと遊びに行くのに……
今日は村の正門から馬車でリーナスの街へ向かう。何気に初めて馬車で向かうことになる。
対面式の馬車でなぜかシルヴィは俺の隣に座りぺたぺたとくっつく。
「最近エルビス少したくましくなったね」
シルヴィは俺の肩をパシパシと叩きながらそんなことを言う。
そんな訳ないだろまだ7歳だぞ? 成長期も先だ。そう考えるとシルヴィがこうして親しくしてくれるのもあと数年かなぁ……どうせ数年後にはツンデレヒロインのようになるのだろう。
30分ほどして馬車がゆっくりと止まる。
「着きました」
御者がラーナンに着いた報告をしてくれたのでさっさと降りた。
「ねぇエルビス手を貸してよ」
俺は手をシルヴィに伸ばして見たが手が届かずに虚しいことになった。結局普通に降りたシルヴィと街を回ることにした。
「あ、あの串カツやおいしいんだ! シルヴィ! 一緒に食べよう!」
以前街に来た時食べた串カツ屋だ。シルヴィに食べさせてあげたいと思っていたのでやっと食べさせてあげられる。
「すみません2本ください」
注文すると串カツ屋さんが串カツを焼き始める。漂う香りが食欲を誘う。
「あいよ! 串カツ2本おまたせ!」
串カツを二本と交換でお金を渡す。そのまま串カツを一本シルヴィに渡すとシルヴィはおいしそうに頬張った。
オレも食べよう。いただきます。サクッとした触感の後に肉汁がじゅわっとでる。おいしい
シルヴィがもう一個欲しそうな目でこちらを見ていたので追加注文して街をさらに巡回する。
「はふはふ、これおいひーねエルビス」
「ああ、おいしかったな。そうだ!お守りの代わりを買ってあげるって約束だったな」
俺とシルヴィは中央通りを通り俺が以前はいかなかったアクセサリー屋に来た。
すいぶんと装飾が多いい店だ。気にせず入店する。
「いらっしゃい、あら小さいお子様ね、何が欲しいの?」
優しげな声色で女性店員が案内に着いた。
だがシルヴィはそんな店員を無視して指輪を凝視している。
いや、頑張って魔物倒したからお金はあるから買うこと自体は問題ないんだけどね?
その指輪にはどんな意味を込めようとしているのだろうか?
「エルビス! これ欲しい!」
シルヴィは青の綺麗な指輪を指さす。欲しそうにチラチラとこちらを伺うシルヴィ……わかったよ。
「それください。」
「え? 高いですよ。金貨十枚ですけど?」
俺は店員に金貨十枚を渡す。その金額をポンと出すのを見て勘違いしたらしい店員は態度が唐突に変わる。
「き、貴族様でしたか、すみませんそのままつけて帰られますか?」
シルヴィは笑顔で頷き薬指に指輪をはめた。違うよね? はめる場所違くない?
そんな店員はシルヴィを見て店員はおだて始める。
「よくお似合いです! その指輪があなたの綺麗な指を際立たせていてとてもお似合いです。」
7歳の子供がダイヤの指輪をはめてお似合いってなんだよとか思いながらオレも店員のお世辞に乗る。
「いいじゃん! かわいいよシルヴィ」
顔を赤く染めるシルヴィ、まあ本人が、満足してるからいいか。一日遊び帰る道で黒錬金術屋を通りかかると以前来た時よりさらに人が増えている。
「最近強くなっている魔物に対策するにはこの黒錬金術の指輪しかない!冒険者に必須のアイテム大量入荷しました!」
そんな宣伝が聞こえ興味を持ったので寄ってみた。以前来た頃とは違いステータスがどれくらい上昇するのか示す札が商品の隣に書いてある。
最近村のみんなの怪我も増えてるし買ってあげるべきか?
「こういうのはお父さんが勝手支給するべき!」
自分の父親に怒るシルヴィを見ているとその背後に衝撃的な光景が展開されていた。
「おい! シルヴィあれカインさんとマリアさんだぞ」
「え! 本当だ……今日二人のデートだったんだぁ、通りで朝からおしゃれしてると思った」
「確かに……カインさんも朝からおしゃれしてた」
「でも見ちゃ悪いよ……帰ろ?」
シルヴィにそう言われ、俺達子供は帰ることにした。帰りの馬車では、にやにやしたシルヴィが指輪を見ている間に着いた。