帰るには、まだ辛いためしばらく横になった後に片付けて自宅に帰った。
しばらく、自宅のベッドで眠るとスマホからメールが来ていた。
1件は、美奈子からの心配のメール。
もう1件は、課長からのメールだった。
『体調は、どうだ? 松井の仕事分は、
他に代わって貰ったから安心しろ。
朝食は、美味しかった。また作ってくれると嬉しい』
そう書いてあった。布団の中で笑みが止まらない。
せっかく合い鍵も貰ったのだ。
今度は、夕食でも作りに行こう。
そのためには、母親からもう少し料理を教えてもらわなくちゃあ……。
でもその前に明日会社で伝えないといけない事がある。
八神さんに伝えなくちゃあ。
課長と付き合う事になったことをちゃんと自分の気持ちを言わないといけない。
そして翌日になると私は、会社に行き八神さんに話があると伝えた。
そして仕事が終わると喫茶店に行き謝罪をした。
課長には、誤解がないように前から伝えておいたから心配いらないだろう。
「そういうことだから……ごめんなさい」
「そうか……付き合う事になったんだね。
おめでとう。でも、俺……まだ諦める気ないから」
えっ?諦めないって……そんな。
私は、ちゃんと付き合えないと言いましたよね?
彼の発言に驚いてしまった。
「俺思うんだけど君と課長は、合わないと思うんだ!
だから、絶対に君を振り向かせてみせる」
そうハッキリと発言をされる。私は、驚きと戸惑ってしまう。
そんなこと言われても困ってしまう。
「でも、私別れる気ありませんし」
「今はね。これからどうなるかなんて誰にも分からないよ!
俺は、あの人より君を幸せに出来る自信がある」
自信満々に八神さんは、そう言ってきた。
その自信は、どこから来るのだろうか?
いや。それよりも……。
「あの……そう言われても困ります」