「いえ、とんでもありません。
それより朝食前にシャワーを浴びて来たらどうですか?凄い汗ですよ」
汗でジャージがベタベタになっている。という事は、
5キロも走ったって事よね?朝から凄いと感心する。
「そうだな…先にシャワー浴びてくる。 先に食べてていいから」
タオルで汗を拭きながらリビングから出て行った。
聞いていたけど…凄い体力よね。
私なんて痛いのに……。
先に食べてていいと言われたが、課長と一緒に食べたかったので待った。
早めに課長は、シャワーを浴びて出てきた。
そして一緒に朝食を食べた。何だか不思議で幸せな気分だった。
「うむ……美味しい」
「本当ですか?良かった……料理に自信が無かったから」
こうなるんだったら、もっと早めに
母親に料理を習っておくべきだったと後悔した。
弁当の時も無難のばかりだったから
「心配いらん。味噌汁も丁度いい味付けだし
これなら料理を任せても大丈夫だろう」
課長からお墨付きを貰う。
料理を褒められて何だか気持ちがポカポカする。
嬉しいと素直に思った。
「任せてもと言うのも変だな!?すまない……」
課長は、少し照れたように謝ってきた。
その意味は、すぐに理解した。私まで頬が熱くなってしまった。
「それよりも身体とか大丈夫か?」
「えっ?」
「無理をさせてしまった。悪い……初めてだったから
加減が上手く出来なかった。
ただ夢中で求めてしまったから、まだ痛むか?」