雰囲気だけではなく性格や価値観とかが似ているような気がする。
これをきっかけに仲良くしてくれたら嬉しいのに。
「まんま~まんま~」
「あ、はいはい。和季は、こっちね」
そう言いながら和季に離乳食を食べさせた。
課長と青柳さんも食事を始めた。
「あ、美味しいです」
「本当ですか?良かった~お口に合わなかったら
どうしようかと不安だったので」
気合いを入れて作ってみたけど、まだ
料理に自信がある訳ではない。
お世辞かもしれないが青柳さんに美味しいと言ってもらえて嬉しかった。
「味付けも丁度いい……」
「良かった。妻は、結婚してから随分と
料理を頑張って覚えましたからね」
「あ、もう。あなたったら青柳さんの前で変な事を言わないで下さいよ。
恥ずかしいじゃないですか!?」
「アハハッ……悪い、悪い」
課長は、謝るが笑っていた。
もう……頬を膨らませる私を見て青柳さんが静かに微笑んでいた。
「仲良さそうで安心しました。
俺が最初に松井さんに会った時は、かなり落ち込んでいたので……」
「あれは……確かにそうでしたね。
最初会った時は、本当に課長に似ているなって思って」
思わず青柳さんばかり見ていた。
別れた傷が癒えていない時だったし課長と青柳さんを重ねてばかりいた。