ギクッと肩が震えた。出来たら触れてほしくなかった内容だったけど聞くわよね?
 やっぱり。私は、言いにくそうに話すことにした。

「……あんまりです」

「……まぁ、そうだと思っていたけどな」

 やっぱりかという顔されショックを受ける。
申し訳ない気持ちになり落ち込んだ。
 そりゃあ、上手くやれるなんて私でも思えないけど
少しは、期待して欲しかったかも。そうしたら

「運転の仕方なら俺が日曜日にでも教えてやるぞ?」

「えっ?いいんですか!?」

「あぁ。まぁ、早く免許をとって欲しいからな」

「お願いします!」

 ぜひ教えて貰いたい。
課長となら上達しそうだからありがたい。
 私は、それを楽しみに翌日もまた教習所に向かった。

「今日もよろしくお願いします」

「あぁ、よろしく」

 青柳さんは、無口な人なので会話があまり続かず
すぐに運転をやることになってしまった。
 ドキドキッ……静まれ心臓。
必死に気持ちを落ち着かせながらスタートするが……。

「あ、おい。何故そっちに行く!?右に寄れ。右に」

「は、はい」

 右……右と……あれ?
今度は、逆に寄り過ぎてしまった。な、何で!?