「はい。自慢の親友ですから」

 私は、笑顔でそう答えた。クスッと微笑む課長を見て嬉しくなる。
 これからもずっと変わらない関係だろう。

「さて、挨拶回りをしないとな。
この日のために買ったヤツを出してくれ」

「はい。分かりました!」

 私は、慌てて自宅に入り挨拶回りに必要な物を取りに行く。
そして一軒一軒挨拶回りをした。
 これからの近所付き合いに必要な事だし
子供が居るので特に気をつけないとならない。
 周りの方々は、どの方も親切そうな人が多くて安心する。

「ふぅ……やっと挨拶回りも終わったな」

「そうですね。皆さん親切そうな人が多くて安心しました!」

 これなら上手くやっていけそうだ。
私は、とりあえず一安心する。
 そして翌日から私達の新しい日本での生活をスタートさせた。

 私は、朝早くから起き朝食作りをする。
我が家の朝は、いつもバトルから始まるのだ。
 バトルと言っても私が参加する訳ではない。
参加しているのは……課長と和季だ。今日もまた……。

「ふぎゃああっ~!!」

「こら。暴れるなもう少しだから辛抱しないか!?」

「ギャアアッ~」

朝から和季は、大泣きをして抵抗していた。
 どうして、こうなっているのかと言うと
和季は、大の着替えるのが嫌いだからだ!

 起きている時は、まだ何とか我慢してくれるけど
寝起きの和季は、ご機嫌ななめ。とにかく着替えるのを嫌がった。