「何で、着信拒否にしてないんだよ?
契約書にも書いたはずだが……?」

 はぁっ?勝手な言い分に腹が立ってきた。
だから、何で社長に決められないとならないの!?

「別に田所様とは、何も関係ないことですし。いいじゃないですか?」

 そう言いかけてハッとする。あっ!!
ついまた余計なことを言ってしまった。
 だが、もう遅い。見ると社長は、ムスッとさらに機嫌が悪くなっていた。

「…ふ~ん。俺には、関係ないか?」

 その視線は、冷たい。まずい…また怒らしてしまった。
何故、怒る側の私が怒られないとならないの?
 理不尽な状況にムカつくやら呆れる。
だが社長の機嫌は、悪化してしまったようだった。

「俺に逆らうなんて許さん。
夏希……今夜は、絶対に寝かせてやらないからな」

「ちょっと、私は、嫌ですよ!!」

「ダメだ。もう決めたからな。
俺は、激おこプンプンまるなんだからな」

 怒りながら言ってくるが激おこプンプンまるって
えぇっ!?あんたは、何処かのJKか!!
 私は、心の中でそうツッコんだ。

 その後。必死に抵抗をしてみるが今夜も
私は、社長に抱かれてしまった。それだけではない。

 次の日もまた次の日も来て一緒に夕食を食べたり泊まっていく。
 まるで、半同棲をしている気分だった。今日もまた……。

「夏希の太ももは、スベスベしてて気持ちがいいなぁ~」

 そう言いながら私の太ももにスリスリと転がっていた。
何故……私が耳掃除までする必要があるわけ?