「あの…明日も来る気なんですか?」

「当然。モチベーション上げなくちゃあ、仕事が出来ないからな」

 社長は、笑顔でキッパリと言ってきた。
それって、自宅謹慎の意味が無いんじゃあ……?
 秘書の仕事をやっていても同じじゃない。

「社長……私のこと怒っていたのではないのですか?
顔も見たくないとか言いましたよね?」

「もちろん怒っているぞ。プンプン……」

 何ですか?そのプンプンって……。
可愛く言っても説得力が無いですからね?
 それに顔も見たくないってところ無かったことになってませんか?

 その後。社長は、機嫌良く綺麗に夕食を完食した。
しかも、なかなか帰らずに私を押し倒して来るではないか……。
ちょっと……。

「ちょっと、食べたらさっさと帰って下さいよ!?」

「まぁまぁ、いいではないか。充電、充電」

 そう言いながら無理やり抱こうとしてきた。
必死に抵抗したが、女の力では勝てずに社長に抱かれてしまった。
 こんなはずでは無かったのに……。

 自宅謹慎にさせられムカついているというのに
何でこんな状況になっているの!?
 普通ならクビになるのではないかとか不安な気持ちで
落ち込んでいるはずなのに、何だか納得がいかなかった。
 あぁ……どうするのよ?この状況!?

 朝、起き上がるとシャワーを浴びに行こうとする。
だが、社長に腕を掴まれ引き止められてしまった。

「………社長」

「…おはよう。何処行くの?」

「お、おはようございます。シャワーを浴びに、ご飯も作りたいし」