まったく。マイペースと言うか自分勝手なんだから。
私は、呆れてため息を吐いた。

「それを食べたら帰って下さいよ?」

「どうして?」

「どうしてって自宅謹慎にさせたのあなたですよね?」

 えっ?もしかして泊まるつもりだった?
自宅謹慎にしたくせに……。
 それに、あれだけ喧嘩をしておいて普通によく来れるわよね。

「それは、君が男関係にだらしないからだろ」

 はぁっ?まだ言う訳?
だらしがないのは、あなたでしょーが!?既婚者のくせに。

「言っておきますけど、それに関しては
社長に言われたくありませんからね。
 大体あなたは、既婚者の身でありながら……」

「夏希。おかわり」

 社長は、笑顔で皿を差し出してきた。
だから人の話しを聞いて下さいってば!!まったく……。
 私は、ため息を吐きながら皿を受け取るとカレーをつけた。
あぁ、明日の昼食にしようと思ったのに……。

「このカレーも旨いな。明日は、鶏の唐揚げが食べたい」

「はいはい……はい?」

思わず驚いて社長を見てしまう。
えっ?明日も来る気ですか?