「あの……社長。何のご用件でしょ……?」

 そう言おうとしたら社長は、強引にドアを開けて
私を抱き締めてきた。えっ!?ちょっと……何なの?

「しゃ、社長。離して下さい!!」

何で、抱き締められないとならないのよ!?
必死に引き剥がそうとした。すると社長は……。

「あぁ、回復……君の身体を触らないと
どうもモチベーションが上がらなくてさ。
 夏希の居ない会社なんてまるで肉の入っていないすき焼きか。
 あんこの入っていないたい焼きみたいで何の楽しみもない……」と
言いながら私のお尻を撫で回してくるではないか。

 ちょっと!?一体、何をモチベーションにしているのですか!!
 しかもあんこの入っていない、たい焼きって
たい焼きの意味すらないではないですか!!
 私は、心の中でそうツッコんだ。

「ちょっと、離して下さいよ!?
あなた自分で言ったこと分かっているのですか?」

 自分で自宅謹慎にさせたくせに……。
それに顔も見たくないって最初に言ったのは、あなたですよね?

「……夏希。お腹空いた……まだ何も食べてないんだ」

 今度は、夕食の請求かい!?
どうせ、この後に自宅に帰るくせに。奥さんに作ってもらいなさいよ?

「自宅に帰って奥さんに作ってもらったらどうですか?」

「夏希~お腹空いた~今日の夕食何?
あ、カレーの匂いがする」

 社長は、気にすることなくカレーの匂いを言い当ててきた。
 だから人の話しを聞いて下さいよ!?
請求するのに無視しないで……。

 結局。あまりにもうるさいので夕食のカレーライスと
サラダをご馳走することになってしまった。
 のんきにパクパクとカレーを食べているし