はぁっ?何を言い出すんだ……この人は。
尻軽って……失礼ね!!まるで悪い女みたいに言うし。

「ちょっと尻軽さって何ですか!?
私は、そんなふしだらな女ではありませんから」

「とにかく田所とは、もう二度と会うな。
会ったら処罰の対象にするからな?給料半分カットだ!!」

 しかし社長は、負けじとそう言ってくるではないか。
ちょっと……何よそれ!?
 給料半分カットって冗談ではないわよ!!

「どちらも絶対に嫌ですから。そもそも田所様と会おうが会わないかなんて
社長には、関係ないではないですか?
 恋人でも何でも無いのに私のプライベートまで口を挟まないで下さい」

「はぁっ?関係あるから言っているのだろ。
 お前は、俺の女なんだから。
大体、田所が良くて何で俺がダメなんだ!?」

「そんなの言われなくても分かるでしょ!?」

 腹が立ってついキツく言ってしまった。
だが、それがまずかった。社長の機嫌を悪化させてしまった。

「…分かった。ならお前は、しばらく自宅謹慎だ!
 そんな状況でお前と一緒に仕事なんてしたくない。
しばらく自宅謹慎をして反省しろ!!」

 はぁーっ?何よ…それ!?
自宅謹慎とか冗談ではないわよ!!
それよりも、何でそういう展開になるのよ?

「何で私が?こんなのモラハラですよ!!」

「何が、モラハラだ?
いつ何年何月何日何時何分何秒に誰が誰をしたって言うんだ!?」

なっ……!?何ちゅー小学生並の屁理屈を言ってるのよ!!
 そんなの今の小学生でも言わないわよ!

「社長…子供みたいな屁理屈を言わないで下さい」

「はぁっ?誰が小学生だ?とにかくお前は、自宅謹慎だ。
俺の前から消えろ。顔も見たくない」