いやいや。私の人生に悪影響だし迷惑なんですってば!!
なんでそんな噂を流されないといけないの。
「そんな噂を流されるのは、絶対に嫌ですから」
私は、強引に抱き付いてくる社長から抜け出した。
危ない、危ない。すると残念そうに舌打ちをしてきた。
「チェッ……いいではないか。
むしろこっちの方が好都合なのに」
「好都合……?」
「いいや、こっちの話。
まぁ、もっと噂が現実的になるように頑張るよ!」
社長は、懲りずにニヤリと笑った。
あんたは、スケベ親父か!!まったく…。
呆れて何も言えなくなってしまった。
その後も構わずに私にベタベタしてくるし本当に…ウザい。
車の中でもスケジュールの確認をしているとベタベタと太もも触ってきた。
しかもニコニコしながら……。
「社長。この後の予定は、13時半に◯◯株式社との打ち合わせ。
14時20分に…あの……報告をしますので、やめて頂けますか?
太ももを触るの」
「いやだなぁ~気のせいだよ?
それとも、それだけでは満足出来ないかな?」
そう言って顔を近づいてきてキスをしようとしてきた。
ちょっと!?慌てて防御して拒んだ。
「やめて下さいってば!!」
それでも時々自分でもやばいと思ってしまう時がある。
だって…容姿は、私好みのイケメン。
そんな人にアプローチされたら思わずときめいてしまうからだ!!