それは…あなたが下心を出すからです。
しかも不倫を狙っているし。そんなの行く訳がないじゃない。
「だったら俺は、夏希の手料理が食べたい」
はい!?突然何を言い出すんだ?この男は……。
社長の突然の発言に唖然とする。
「あっちが、外食なら俺は、夏希の手料理で勝負をする!!」
いやいや、勝手に競わないで下さいよ!!
勝負って……何の勝負ですか?
しかも何で、そこに私まで巻き込むの?
私に作れと言うのか……?
「あの…社長。手料理と言われても困りますから」
「何で?もしかして手料理に自信が無いのか?」
はぁっ?何よ……それ。
その言い方にカチンと頭にくる。誰が作れないって?
ただ社長の口に合うか分からないだけよ。
「失礼ですね。料理ぐらい作れますから」
「じゃあ、何も問題ないではないか?
君のアパートで作ってくれ」
「いや、ですから急に手料理と言われましても」
その上アパートにあがるなんてとんでもないわ!。
絶対に襲われる。社長の性格からして……。
「ダメだ。俺は、絶対に夏希の手料理が食べたい。
じゃないと今日の仕事をストライキしてやる!」
社長は、またもや凄いことを言い出した。
はい?何でそれで手料理を食べせないからって
仕事をストライキするって事になるのよ?おかしいじゃない。
「ちょっ…何を言っているのですか!?
ストライキとか冗談じゃない。やめて下さい!!」