「だろう?結構ココに来るんだよ~俺の好物。
ちなみにあいつ新堂もよくココに来るんだぜ?」

「えっ?社長もですか!?」

 思わず驚いてしまった。
もっと高級な物ばかり食べているのだと思っていた。
 しかも社長まで好物だなんて驚きだわ。

「あぁ、よく俺と一緒に来るんだ。
あいつも贅沢な物ばかりでは飽きるからな」

 田所様がクスッと笑いながら教えてくれた。
確かにこってり系や同じ物ばかり食べていたら飽きるわよね。
 なるほどと納得する。

「あいつって…君と居る時は、どんな感じなの?
社長業やプライベートとかさ」

すると社長の事で質問をされた。
 どうしてそんなことを聞いてくるのか分からなかったけど考えた。

「社長ですか?そうですね……。
 いつもセクハラまがいな事をされて迷惑をしています!
 まぁ確かに才能や実力など…会社にとったら
掛け替えのない人物でしょう。
ただ、やや強引と言うか子供みたいな部分がありますね。
 自分勝手で…俺様で真面目なのか不真面目なのか毎回理解に苦しみます!」

 私なりの気持ちをキッパリと答えた。
そうしたら田所様は、アハハッと声を出して笑いだした。

「いや~やっぱりいいね。夏希ちゃん。
なかなか言えないよ~そこまでハッキリとさ」

 笑う姿を見てハッと失言だったと気づいた。
いくら聞かれたとしても田所様は、社長の友人なのに。失言だ!
 事実だったとしても言っていい事と悪い事があるはずだ!

「あの…すみません。つい…」

「うん?どうして謝るんだい?
事実なんだし気にする必要なんて無いよ」

「でも……」