そんな言い方をしなくてもいいじゃない。
何だか涙が溢れてくる。
 どうして涙が出て来るか分からないけど悔しい………。

胸がギュッと締め付けられそうになった。
 何よ…置いて行く事ないじゃない。社長の馬鹿………。

 その後。自宅のアパートに帰りそのままベッドにダイブした。
明日なんて言って社長に謝ろう。
 凄く怒らしちゃったし……。
さすがに気まずいままだと仕事がやりにくいし。

 謝ったら許してくれるかしら?
それともクビに?いやいや社長に限って……。
 私は、悪くないと思いつつもさすがに謝らないとまずいと思った。

「うぅっ……謝りにくいよ~」

ベッドの上でジタバタとしていた。
 それでも翌日。気まずいままだとやりにくいので
私は、社長に頭を下げて謝罪をした。

「昨日は、本当に申し訳ありませんでした」

 社長は、黙ったまま書類を見ていた。
返事がない。やっぱり怒っているのだろうか?
 不安に思いながら頭を上げると社長は、
席から立ち上がり私の所に近付いてきた。えっ……?

 自分の置かれている状況が分からず動揺する。
でも、間近に来られると心臓がドキドキと高鳴りだした。

「あの……社長?」

 そうするとそのまま無言で私を抱き締めてきた。えぇっ!?
驚きのあまり硬直してしまった。
 しかし、その瞬間だった。
私のお尻に違和感が……まさか!?

「ちょっと、社長!?」

 そんな私をいい事に社長は、抱き締めながらお尻を撫で回してきた。
この男は……。

「う~ん。やっぱりいいねぇ~君のお尻は」