魔王様のお話は、結構前々から書いていました。
前々ってどれくらいかっていうと、余所サイト様で活動していたころから構想や走り書きがありましたので、たぶん十年以上前からあっためていたネタになります。
それに有り難いことにお声がかかり、コミカライズと相成ったのが本作というわけです。

このお話は世界のメインシナリオが終わったあと、ふつうの物語でピックアップされるような戦いや葛藤の日々があらかたおわったあと、エンディング後を意識してつくられました。
私自身、ゲームや物語を読み終えたあと『これからどうなっていくんだろう』と想像をふくらませてしまうタイプでしたので、その『これから』を意識した作品が本作です。

大きな戦いが終わって、でもすべてが終わったわけではなく、うらみつらみもありつつもみんな本当は前向きになりたくて。
そんな世界で、まだ納得が終わっていない間柄の種族ふたりがどうするか、というお話でした。

さて読後感を邪魔してもあれなので、語りはこれくらいで。
お声かけいただいた編集殿、コミカライズ担当の漫画家様、読んでくださった皆様……携わっていただいたすべての感謝を。

それでは、ありがとうございました。