「嫌だ……結菜ちゃんと一緒に寝ないと、僕は元気が無くなって明日を生きていけない」
って、なんて大げさな‼
今日の一輝くんは……っていうか、二年ぶりに会った一輝くんは、やっぱり今までの私が知っている一輝くんじゃない‼
……って……。
え……。
い……一輝くん⁉
今度は何を⁉
私のことを強く抱きしめていた一輝くんは、私から少しだけ離れた。
一輝くんが、私から少しだけ離れたから一輝くんの顔がよく見えるようになった。
そして一輝くんも私のことを見ていた。
そのとき、私と一輝くんは何も話さずに、ただジッと見つめ合っていた。
…………。
……え……?
……なに……?
なに……この気持ち……。
胸が……。
胸の鼓動が尋常じゃないくらいに……。
このままだと……。
心臓が……。
心臓がどうにかなりそう……。
……って……。
一輝くん……⁉
ちょっと待って……っ。
一輝くんの顔が私の顔に急接近して……。
一輝くん……。
…………。
一輝くんの唇が私の唇に……。
…………。
なんでだろう……。
一輝くんの唇が私の唇に触れているのに……。
私は……。
全然嫌ではなかった。
むしろ……。
…………。
やさしい……。
一輝くんのやさしいキス……。
それは一輝くんそのもののような……。
そんな一輝くんのやさしいキスに、私はとろけるような気持ちになっていた。
私の心は完全に一輝くんに持っていかれていた。
……っ‼
今、私は思わず声が出そうになった。
でも、声を出すのが恥ずかしくて、それを必死に抑えた。
だって……。
一輝くん……。
私の唇にキスをした後……。
私の首筋にキスをしたから……。
「結菜ちゃん、我慢して声出さないところとかすごく可愛い……」
どうやら一輝くんにバレてしまっていた。
「そんなに可愛いと、ますますもえちゃう」
一輝くんは、今度は私の耳元に顔を近づけて、耳にもキスをした。
なんて……。
なんてこそばゆいの……。
あまりにもこそばゆいから、私は思わず笑ってしまった。
「結菜ちゃん、なんで笑ってるの? なんかおもしろい」
そう言いながらも一輝くんのキスの嵐は止まる気配がない。
激しくて。
激しくて、でもやさしさを感じるキス。
そして……。
一輝くんは、もう一度……。
私の唇に……。
今度は、さっきよりも深く激しい……。
でも……。
やっぱりやさしくて……。
そして甘い……。
…………。
……もう……。
……ダメ……。
私……。
一輝くんに……。
溺れてしまいそう……。
深く深く……。
手が届かないところまで……。
…………。
この気持ち……。
この気持ちは……。
一輝くん……。
私……。
もしかして……。
もしかして一輝くんに……。
……だけど……。
……わからない……。
わからないの……。
自分の気持ちが……。
はっきりと見えてこなくて……。
心が……。
心がさまよい続けているような……。
……でも……。
一つだけ確かなことが……。
私は……。
一輝くん……。
君にキスをされて触れられていると、胸の鼓動が高鳴って身体中が熱くなる……。
だから……。
私は……。
どうやら……。
一輝くん……。
君にドキドキしているみたい……。
私と一輝くんの関係は……?