私のことを強く抱きしめていた一輝くんは、私から少しだけ離れた。
一輝くんが、私から少しだけ離れたから一輝くんの顔がよく見えるようになった。
そして一輝くんも私のことを見ていた。
そのとき、私と一輝くんは何も話さずに、ただジッと見つめ合っていた。
…………。
……え……?
……なに……?
なに……この気持ち……。
胸が……。
胸の鼓動が尋常じゃないくらいに……。
このままだと……。
心臓が……。
心臓がどうにかなりそう……。
……って……。
一輝くん……⁉
ちょっと待って……っ。
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