今、この瞬間、私はなにか特別な空間にいるような感じがした。


 その特別な空間は、きっと一輝くんが創りだしているもの。


 私は、そんな一輝くんに引き込まれそうになっていた。


 これは……。


 これは一輝くんの魅力なの……?


 私はどうしたというの……?


 今まで弟のように可愛いと思っていた一輝くん。


 それがなぜか今では、それとは違う気持ちも……。


 わからない。


 私は自分の気持ちがわからない……。