……‼

 突然、一輝くんが私の腕をぎゅっと掴んだ。
 そして。
 一輝くんが私のことを引き寄せて、ぎゅっと抱きしめた。

 突然抱きしめられた驚きのドキドキと一輝くんにぎゅっと抱きしめられているドキドキがダブルできたから、私の心臓が大変なことになっていた。


「一輝くん……?」


 私はドキドキが治まらないまま一輝くんの名前を呼んだ。