「結菜ちゃん」


 ……‼

 おっと、私。
 相当長い時間、自分の世界に入っていた。

 一輝くんに声をかけられて我に返った。


「今日の夜は、僕と結菜ちゃんの二人暮らし最終日の夜だから一緒に寝よ」


 甘えた口調でそう言った、一輝くん。