もともと彩月のご両親は、彩月の一人暮らしには賛成していない。 彩月が高校生の時点でご両親と離れて暮らすことが許されたのは、私と一緒に暮らすということだったから。 なので私と一輝くんがこのマンションを出たら、彩月はこのマンションにたった一人になってしまうと、ご両親は心配するだろう。 なぜなら、彩月はこの街に残って、この街の大学に進学することが決まっているから。