「それにしても、結菜ちゃん。なんで今日の放課後、市条先輩に会うことを伝えてくれなかったの? 市条先輩に会うときには僕にもちゃんと伝えてくれる約束だったでしょ。それで結菜ちゃんと市条先輩が会うときは、僕は陰から見守るということだったよね。それなのに……」
一輝くんは、少しふてくされた口調でそう言った。
「それは……拓生くんと会うことになったのは、今日の昼休みに決まったことだから、急に一輝くんに言ったら悪いと思って」
それは本当の気持ちだから。
だから私は一輝くんにそう思った気持ちを話した。
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