「ねぇ、結菜ちゃん」


 そんなとき、一輝くんが声をかけた。


「なぁに、一輝くん」


 一輝くんに返事をした、私。


「さっき市条先輩が言っていた結菜ちゃんに確かめたかったことって何?」


 そう言って一輝くんが私の方を見た。