「結菜ちゃんに言われてここに来たわけではないですから」 一輝くんはそう言って、話を続ける。 「学校を出るとき結菜ちゃんのことを見かけたんですけど、帰り道とは違う道を歩いていくから気になってあとを追ったんです」 そうだったんだ。 一輝くんが私のあとを追っていたなんて全然気付かなかった。