「……拓生くん……」


 勇気を出して拓生くんに声をかけた。

 すると拓生くんは寂しげな表情で私の方を見た。

 そんな拓生くんの表情を見ると、辛くなり言葉が出てこなくなりそう。
 だけど、これだけはどうしても話しておきたい。


「……拓生くん……あのね……」


 たとえ、それがずるくても。


「……これからも……」


 それでも。


「……友達……でいてくれる……?」


 私は拓生くんと友達でい続けたいから。