時計台のところに着いた私は、そこで拓生くんのことを待つ。


 拓生くんのことを待っている間、とてつもない緊張感が私を襲い続けていた。
 口の中はカラカラに渇き、手のひらは嫌な汗をかいていた。
 こんな状態は、とても辛い。

 だから早く拓生くんが来て、早く私と一輝くんのことを報告してけじめをつけなければと思った。

 でも、拓生くんに私と一輝くんのことを報告するのは、まだ少し怖いから拓生くんが来るのは、もう少しあとでもいいのかなと思う気持ちもあった。

 あれだけ拓生くんに私と一輝くんのことを報告する覚悟を決めたはずなのに、まだ覚悟が足りなかったのか。
 そう思った私は、より強く自分に覚悟をするように言い聞かせた。
 そのとき。

 ……‼