拓生くんに私と一輝くんのことを報告するのは、やっぱり気が重い。

 拓生くんの私への想いを知りながら、『私と一輝くんは付き合うことになりました』なんて、そんなことを言うことは酷なこと。

 拓生くんに想いを告げられたときに、はっきりとしない態度をとったくせに、最終的に拓生くんの想いに応えることができないなんて、それを拓生くんに伝えなければいけないなんて、本当に酷過ぎて私の気持ちはどんどん沈んでいく。

 もう少し早く自分の気持ちに気付いていれば、拓生くんに想いを告げられたときに、曖昧な態度をとらずに、すぐに返事をすることができた。

 そうすれば最低限、拓生くんにこんなにも失礼なことにならなかったのに。


 って。
 あっ……。
 そう思っている間に、いつの間にか公園が目の前に。