「……あのさ、結菜ちゃん」 拓生くん……‼ 本当は私から声をかけなければいけないと思っていたのに、拓生くんの方から声をかけてくれた。 「今日の放課後、時間ある? 話したいことがあるんだ」 拓生くんは声をかけてくれただけではなく、私が言おうとしていたことと同じことを言ってくれた。 私は即「うん」と頷いた。 こうして放課後に拓生くんと会うことが決まった。