拓生くんのところに向かっている間も、私の心の中の混乱の嵐は治まることはなく吹き荒れ続けた。

 その気持ちを抱え続けながら拓生くんの目の前に着いた。

 拓生くんの目の前に着いたけれど、混乱しているせいか、なかなか声を出すことができず、拓生くんに声をかけることができない。

 私は気まずい気持ちになり、思わず拓生くんから目を逸らした後、下を向いてしまった。