…………。
 ……って……。
 ……‼
 ちょ……ちょっと待って‼
 結構な範囲にまで広まっているということは……‼


「結菜」


 ……‼

 いつの間にか自分の世界に入り込んでいた私は、彩月に声をかけられて我に返った。


「呼んでるよ」


「え……?」


 私は彩月が示す方に顔を向けた。

 彩月が示した方向には教室の戸がある。
 そこには……。