それにしても宮下さんどうしたのだろう。

 宮下さんとは普段あまり話したことはない。
 そんな宮下さんが、わざわざ昼休みに話しかけてきた。
 ということは、よほど重要な話なのだろうか。

 私は妙な緊張感に包まれた。
 宮下さんは私に何を話してくるのだろうと思ったから。


「えっと、それでね、如月さん」


「…………」


 私の緊張感はピークに達していた。


「これ聞いた話なんだけど」


 聞いたって何を……?