「結菜ちゃんと、こうして外で手をつなぐの初めてだね」
「うん」
そう。
私と一輝くんは外で手をつなぐことは初めて。
今まで外で手をつないだことはなかった。
お互いそうしようと言っていたわけでもない。
ただ、なんとなく暗黙の了解みたいな感じ。
なぜなら、いつどこで同じ学校の生徒たちに見かけられるかわからない。
もし同じ学校の生徒たちに見かけられたら、面白おかしく話のネタにされるかもしれない。
そういうことも想定していたら、自然に外では恋人同士のような行動はしていなかった。
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